2010年7月28日 星期三
迷網之刃
父親追殺犯人。刑警想要保護父親。
心肝寶貝被少年犯奪走了性命。
少年法有少年法保護,永恆的絕望留給了受害家屬。
被強行拖進徘徊在深夜路上的轎車,少女的哀鳴被捲入暗夜裡
第二天早晨,身著制服的淒慘屍體在荒川旁被發現。
織部和真野兩位刑警來到案發現場,從屍體查出被害少女生前不但被性侵,還被注射藥物。
查出被害少女的身分,是長峰就讀國中的獨生女。
接到通知的長峰來到屍體安置室與成了死體的女兒會面。
憔悴,灰心,無限的遺憾。
與妻死別,與女兒相依為命的長峰,看著女兒的成長成了生活上唯一的樂趣。
女兒的死,等於失去活下去的目的。
長峰在絕望和無力感的煎熬中掙扎度日。
某日一位神秘人物在長峰的錄音電話中留下一段話:
「你女兒絵摩是被菅野和伴崎所殺害。伴崎住在。。。」
警察的辦案進度毫無進展,讓焦躁的長峰開始坐立難安,於是來到神祕留言電話所指示的伴崎住所。
伴崎剛好不在,於是長峰擅自進入屋內,隨著神祕電話的線索找到了的錄影帶。
他播放錄影帶,看到女兒被野獸一般凌虐的畫面。
這世間竟然有人冷酷無情到這般境地?
長峰在劇烈慟哭之後轉為深沈的憤怒,用屋子裡一把現成的刀子插進回到家的伴崎的腹部。
不久,長峰將一封殺了伴崎招供信寄到織部和真野所屬的「搜查本部」。
而留在兇案現場的兇器,指紋也被斷定長峰的。
長峰的信中寫到,自己無論如何也無法容忍法律對少年犯的寬容制裁。
年輕的刑警織部對於長峰遭遇產生了多於同情的感受,他問前輩真野:
「結果,我們警察所做的事,就是給像菅野這樣的人有更生的機會,奪走像長峰先生這樣受害者的未來?」
「長峰已經沒有未來」
真野的這句話無比沉重,重重地捶進織部的心底。
因殺害伴崎而被全國通緝的長峰則來到長野的山中。
憑伴崎生前說過「長野的民宿」的一句線索,長峰來到長野追殺菅野。
長峰拿出菅野的照片,挨家挨戶尋問菅野的下落。
另一方面,警方也從死者伴崎的住所搜到的證物=錄影帶的內容得知長野是菅野潛伏地。
眾多警察的包圍與來往群眾的眾目睽睽下,在繁華的街道中長峰拿著獵槍對準菅野的膛口。
原本同情長峰的織部與長峰變成了對峙局面,這一幕宛如被悲哀的命運之線所操弄。
警察眼睜睜得看少年犯死在長峰的槍下?還是斃了長峰搶救少年犯的生命?
我是前幾天屍體被發現在荒川的絵摩的父親,長峰重樹。
我想警方已經查出我就是殺了伴崎的兇手。
對已經與妻子死別的我來說,女兒是我唯一的親人。是無可替代的珍寶。
因為女兒,我的人生才過得有意義。
伴崎卻從我這兒奪走了無法取代的珍寶。
而且手法殘忍,瘋狂,毫無人性。
把我的女兒當成肉塊處理掉。
伴崎未成年。
即使被逮捕了,法律將會以重新做人回歸社會的目的為由,對他做出我無法接受的判決。
「惡」不會因此消失。他們所犯下的「惡」,永遠深烙在我的心中。
當然,我明白任何理由殺人都要受到法律制裁。
可是,現在的我還不想被逮捕。我還有事要辦。
我想警方猜得出我要追殺的對象是誰。
但,我死命必達。
父親は犯人を追う。刑事は、父親を守りたかった。 少年犯罪によって奪われた最愛の娘。 犯人は少年法により保護され、遺族には永遠の絶望が残される。
深夜の路上を徘徊する乗用車に、引きずり込まれる少女の悲鳴が、闇に吸い込まれて行く 翌朝、荒川べりで、無惨な制服姿の死体が発見される。
事件現場に駆けつけた刑事、織部と真野は、死体に強姦と薬物注射の痕跡があることを知る。 少女の身元が判明、長峰の中学生になる一人娘であった。 連絡を受けた長峰が死体安置室で変わり果てた娘と対面する。 憔悴、落胆、遣い切ない無念。
妻を亡くして、娘の成長だけを楽しみに生きていた長峰は、生きる目的すら失って失意のどん底へと突き落とされた。 絶望と無理力の日々。その彼の家の留守電に、謎の人物からメッセージが入る。 絵摩さんは菅野と伴崎とに殺されました。伴崎の住所は。。。」
警察から操作の進展状況も知らされず、苛立ちを覚えていた長峰は、疑念を抱きながらも、伴崎のアパートを訪ねる。 主が不在の部屋で長峰がみつけたビデオテープには、絵摩を力ずくでレイプする、人間の姿をしあ怪物、伴崎と菅野の姿が映し出されていた。 この世に、こんなにまでの理不尽な不幸、無慈悲な悪があるのだろう。激しい慟哭と怒りの駆けられた長峰は、やがて帰宅した伴崎の腹部に、その場にあった刃物を突き立てた。
やがて、捜査本部の織部と真野の元に、長峰から、伴崎殺しを自供する手紙が届き、現場から発見された指紋から、長峰の犯行と断定される。長峰の手紙には、未成年者故に与えられる刑罰の軽さを憂い、自分はどうしても彼らを許せないと心のうちが書き綴られていた。長峰の心情に同情以上の何かを感じた織部は、真野に激しく質問する。 「結局、われわれ警察がしていることは菅野のような者に更生するチャンスを与え、長峰さんのような被害者の未来を奪い取っているだけじゃないですか」 「長峰にはもう未来なんでないんだよ」 真野の一言はこの上なく重く、織部の心に響く。
伴崎殺しの犯人として全国に指名手配されたころ、長峰は長野の山中にいた。 伴崎が口にした「長野のペンション」という一言を頼りに、菅野の後を追っていたのだ。 菅野の写真をみせ、一軒一軒尋ね回りhながら、やがて廃屋と化した一軒のペンション跡に辿り着く長峰。
一方、伴崎のアパートから出た証拠品のビデオテープの映像から、織部と真野も菅野の潜伏先を長野に絞り込み、同じ廃屋へと向っていた。 運命の哀しい糸に手繰り寄せられるようにして、対峙する長峰と織部。やがて、やり場のない憤り、不条理に衝き動かされ、物語は衝撃の結末に向けて、加速していく
伴崎殺害事件を担当しておられる警察関係者のみなさんへ。 私は先日荒川で死体となって発見された長峰絵摩の父親、長峰重樹です。 すでにおわかりのことと思いますが、伴崎を殺したのは私です。 妻を亡くした私にとって、娘の絵摩はただ一人の肉親です。かけがえのない宝です。 あの子がいるからこそ、これからの人生を生きていいく意味が持てました。 そんな何ものにも代え難い宝を伴崎は私から奪いました。 しかもそのやり方は、残忍で、狂気に満ち、人間性の欠片さえ感じることが出来ませんでした。 私の娘をただの肉に塊として扱ったのです。 伴崎は未成年です。 逮捕されたとしても、更生と社会復帰を目的とする理由で、刑罰とはとても言いがたい判決がくだされたことでしょう。 「悪」はけして消えることは有りません。彼らによって生み出された「悪」は、永遠に私の心の中ににこり続けるのです。 もちろん、どういう理由があろうとも、人を殺せば罰せられることはわかっております。 しかし、今はまだ逮捕されるわけにはいきません。私には、まだやらなければならないことがあるからです。 それが何なのか、そてその相手が誰かと言うことも、警察では掴んでいるだろうと想像します。 私は何があっても思いを果たします。 長峰重樹
なぜこの小説を加工と思ったかについては、ここでは語らないことにする。
じつは、自分でもよくわからないからだ。
強いて言えば、胸の内にあるもやもやを文字にしていくと、
こんな作品ができあがった、ということになる。
懸命にエンターテインメントにしょうと努力したが、重く暗い話になった。
だがこれ以上に軽さや明るさを求めるとメルペンになってしまう。
この作品の映像化は困難でたっただろうと素人ながら想像する。
光も華もないストーリーなのだ。
だが完成作を見て唸った。
さすがはプロだちだ。物語の本質を理解し、光の代わりに闇を華の代わりに毒を描くことに厳しい作品に仕上げている。
多くの人に見てもらい、何かを感じてもらえたらと思う。
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