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2008年2月23日 星期六

贈り物

「苦しみから逃れたい(癒し)」と「もっと満足したい(成功)」
値段にビビって行けません。
火に油を注ぐ結果になってしまいました。

贈り物はお好きですか。
なぜ人は、自分が選んだ「物」を贈ろうとするのでしょうか。
欲しがっている物ならば、その人が自分で買えばいいし、
買えないのならば、同じ額の金券を渡せば良いでしょう。
選ぶ責任がなくなれば、相手の趣味に合わないものを贈らなくても
すむ。
それでもあえて、趣味嗜好も生活習慣も異なる相手に
「物」を贈ろうとするのはなぜなのでしょう。

人の歴史には贈り物が欠かせないのかもしれません。
石器時代の墓ですら、むくろの上には花が添えられていたそうです
亡くなった方はもう見ることすらできないのに
花を捧げずにはいられなかった思いが伝わってきます。

わたしは贈り物をするのもされるのも好きです。
相手の好みをこっそり観察して、これならどうかとアイデアを練り
普段の自分なら絶対に立ち入らない種類の店や品物に眼を凝らす。
おっかなびっくり店員さんと会話し、
貧しい知識を駆使して、どうにか自分にとっての「一番」を探す。
贈る瞬間の喜びはもちろんですが、
贈るという行動を通して、相手のことをより知ろうとする、
そのあいだにちょっとだけ自分の世界が広がります。
そのこと自体が、贈る側に贈られる「贈り物」みたいに思えるのです。

そうして私がよく贈るのは、絵本。
それも繊細な線に彩られた、酒井駒子の絵本です。
『金曜日の砂糖ちゃん』はかわいらしい女の子が歩き回る間に
いろいろなものに出会う物語。
彼女は歩くあいだいろいろな物を貰いますが、
自然にたんたんとそれを受け取って、マイペースに歩いていきます
その姿が心地よい。
贈り物を貰うことにも、贈り物をすることにも、
淡々としていたらいいのね、なんて深読みをしてしまいました。

クリスマスからバレンタイン、そうしてホワイトデーまで
贈り物の季節が続きます。
奇しくも3月14日は金曜日。
甘い砂糖菓子の代わりに、何度でも味わえる絵本を贈ってみてはいかがでしょう。

大前研一は言います。
『世は思考力格差の時代、9割の人が自分の頭の使い方をわからずにいる。
だいたい新聞、ニュースの情報をそのまま信じるということ自体が、
日本人の悪い癖である。
流れる情報をただ鵜呑みにするのではなく、自分の頭で、この先日本は
どうすればいいのかということを考えてみてほしいのだ。』




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