【11月10日 AFP】米政府は10日、9月に発表した米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American International Group、AIG)に対する救済策を見直したと発表した。注入する公的資金を計1500億ドル(約15兆円)に拡大する。
米連邦準備理事会(FRB)と財務省の共同声明によると、不良資産救済プログラム(Troubled Asset Relief Program、TARP)に基づき、AIGが新規発行した優先株400億ドル(約4兆円)分を米財務省が購入する。
これにより、9月16日にニューヨーク連邦銀行(Federal Reserve Bank of New York)が設立した信用機関の下でFRBが行う融資額は、850億ドル(約8兆5000億円)から600億ドル(約6兆円)に引き下げられる。また、当初8.5%に3か月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を上乗せするとしていた金利も、3%プラスLIBORに引き下げられた。融資期間も当初の2年間から5年間に延長された。
AIGは今年第3四半期の決算で245億ドル(約2兆4500億円)の純損失を計上したと発表している。(c)AFP
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