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2008年10月29日 星期三

金融崩壊の根本原因は「人間の本能」:神経科学者が語る米国批判



Image: SqueakyMarmot

人間が生物学的に、アメリカンドリームに向いていないとしたらどうだろう?

この厄介な質問を投げ掛けるのは、いかにもこんなことを言いそうな左翼活動家ではない。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のセメル神経科学人間行動学研究所のPeter Whybrow所長だ。

「特に米国では、欲しいものを次々と手に入れていく物質的な旅路とでもいうものの果てに幸せはある、と教えられる」とWhybrow所長は言う。

同氏は、『American Mania: When More Is Not Enough』(アメリカ的熱狂:"もっと"が足りないとき)の著者であり、10月下旬に開催される『Pop!Tech 2008』会議に話者として参加する。「われわれは、欲しいものがすぐ手に入ればそれでよいと、あらゆるトリックを用いて自らに思い込ませている」

Whybrow所長は、21世紀の米国人が送る生活の、憂慮すべき実態を描き出す。人間は数百万年の間、不足を前提に進化してきた。しかし、そこから生まれた行動の傾向は、われわれが構築した社会や経済に適さないというのだ。

人間はドーパミンの放出によって達成感を得るようにできており、すぐ得られる満足を重視し、未来と現在のバランスをうまく取ることができない。Whybrow所長によると、サバンナの暮らしならそれで問題ないが、都市の郊外ではそうはいかないという。

われわれは高脂肪の食べ物を腹に詰め込み、実際は手が出ない高級品をクレジットカードで購入する。それから、マイナスになった口座をどうにかしようと、睡眠を削りながら働き詰め、結局、不安と憂鬱にさいなまれる。

そうした人間の弱さは社会に反映されている。市場は、現実の土地やコミュニティと結びついて存在したそのルーツからどんどん外れ、もはやわれわれの暴走を止めることができない。その結果が現在の経済危機で、米国はあまりにも早くツケを払わされることになった。

それでもWhybrow所長は、この危機のおかげで、個人、国民としての米国人の生き方を考え直し、正常に機能する国を築くチャンスが来たと言う。

「速やかに行動を起こすべきときが来た。われわれは将来の計画を立てるのが苦手だ。しかし、このような状況に陥ってしまったら、否が応でも、次にやるべきことを賢く考えざるを得ない」とWhybrow所長は話す。「ある意味、今回の金融崩壊は健全な出来事だ。われわれは再び、直感を働かせて思考するようになるだろう」

Whybrow所長が真っ先に批判の対象として挙げるのは、ツケで買うという現代文化だ。「本能は知能よりはるかに発達している。クレジットカードは、われわれに欲しいものは今手に入るのだと保証し、支払いを先延ばしにしてくれる」とWhybrow所長は言う。買うことで生物学的な満足感が得られる。このただちに得られる見返りは、いずれ来る請求書の脅威に勝る。

もちろんクレジットカードを、薄型テレビや新しいコンピューターといったものではなく、公共料金や食料品の支払いに使っている人も多い。「そうした悲しい現実は、(永遠の成長へと駆りたてる)制御不能な経済システムによって生み出された」とWhybrow所長は指摘する。

これはもはや市場にとって自然な状態ではない。もともと備わった代謝の機能によって、脂肪や糖を希少品とみなして嗜好する人間にとって、ショッピングモールのフードコートが自然ではないのと同じことだ。

「かつてはこの経済システムも機能していた。しかし、自由市場の見えざる手が機能するには、均衡が保たれている必要がある。その均衡が失われた」とWhybrow所長は言う。

市場はかつて、現実の土地やコミュニティと結びついた制度だったとWhybrow所長は話す。市場は個人の満足を、小さなコミュニティーという制約の中でバランスさせるものだった。このコミュニティでは、人々は取引の相手と実際に向き合い、売買には時間的・地理的な制約があった。

現在の市場ではそうした制約が取り払われ、今買って後で支払うことが慣行となっている。これでは、クレジットカードの請求書を細かいところまで読まない大学生と同じだ。

「市場は、自らの将来を抵当に入れる人のようなものと考えればいい。ただし、市場は他人の金でそれをしている」とWhybrow所長は言う。「結局は、待つより今すぐ手に入れるという概念に立脚したねずみ講と同じものになる。そして、これらすべては同じ本能的衝動を起源とする」米国の経済は、わずか数日で兆単位の金を失った。経済の根本的な暴走が痛々しいほどあらわになった今こそ、われわれは経済と自身の両方を変えることについて考えるべきだ。

答えは簡単には見つからない、とWhybrow所長は警告する。しかし、答は確かに存在する。ひどい働き方や満たされない欲求の悪循環から抜け出す方法について、創造力を働かせて考えてみよう。たとえこれがかなわなくても、身の丈に合った質素な暮らしをするよう子供たちを教育することはできる。

都市工学の専門家であれば、人々が生活と仕事、買い物を1カ所で完結できる都市を設計してもいい。市民の強い求めがあれば、政府は社会的流動性を確保できるようなセーフティーネットを提供できる。この50年のあいだ、社会的流動性は失われていた。さらに、きわめて不本意かもしれないが、ヨーロッパに助言を求めることもできる。

「米国は、自らを完全な社会と信じ続けてきた。その神話が米国の文化全体を動かしているときに、周りを見回して、『われわれよりうまくやっている者はいないのだろうか?』と言うのは難しい」とWhybrow所長は言う。

「しかし、現在の状況から進化学的な起源までたどることは可能だ。偽の豊かさにおぼれていることを自覚した今、われわれは困難な状況にある。そして、アメリカンドリームをやり直せるという幻想は正しくない」

American Dream a Biological Impossibility, Neuroscientist Says

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